「専業主夫になりたい!」
近年の若者は働きには出ず、「主夫になりたい」という人が増加している傾向にあります。主夫になりたくても、世間では少数派ですから「周りから白い目で見られるかもしれない」なんてことを考えてしまうでしょう。
「男性は働いて家庭を支えるもの」という意識が日本にまだ根付いているのが現状だからです。
それでも「専業主夫になりたい!」という方に朗報です。そんな中、主夫の割合は年々増加しているのです。女性が働いて男性が家を守るという家庭が少しずつ増えています。
「主夫」になりたい思っているあなたに「主夫」のメリットとデメリット。
そして、日本ではどれくらい人数が主夫として日々を過ごしているのか見ていきましょう。
主夫の割合とこれから
主夫の人数と割合
女性の「主婦」と男性の「主夫」の割合はどうなっているのでしょうか。女性が主婦をしている割合が多いのは明白ですが、実際に専業主夫、兼業主夫として家事や育児を行っている人の割合はどの程度いるのか見ていきましょう
11万人は年金の第3号被保険者の数で、「妻の扶養に入っている」男性数。
「妻の扶養に入っている」男性の数を「主夫」として見たとき約11万人もの主夫がいることになります。
11万人と明記された記事が2016年のものなので、データとしてはあまり新しくないのですが少なくとも11万人以上の兼業を含めた主夫がいるということになります。
11万人と聞くとたくさん主夫の方がいるように感じますが、専業と兼業主夫が合わせて11万人なのに対して専業主婦は680万人もいます。
割合は主婦と主夫が合わせて691万人いるのでその中で主夫の割合は約1.6%になります。こう考えると少ないように感じますね。
主夫は増え続ける?
近年、主夫をする人が増えている背景には女性の社会進出があると考えられます。
女性の社会進出が進み、キャリアを持っていたり高収入を得られたりする女性が増えたことで、共働きの家庭が増えました。それに伴って家事をする男性が増えたことが「主夫」の増えた要因であると考えられます。
これから日本で女性の管理職登用が増え、さらに女性の社会進出が進めば「適材適所」の形をとった家庭が増加していきます。そうなっていけば男性の主夫も増えていく可能性は大いにあります。
主夫になるのは難しい?
収入面の問題
「稼がない夫を妻が認めるのか」
お金というものは無くて困ってもあって困ることはないものです。まったく稼いでこない夫を認めてくれる妻は滅多にいないと思います。
男性が主夫となって家事をこなしていくということと、女性が一家の家計を支えていくということ、どちらが難しいかと考えれば一目瞭然です。女性よりも収入が少なくてもいいから働いて稼いできてほしいと思っている女性が大半のようです。
仕事が好きな女性もいて「仕事に集中したいから主夫をしてほしい」と思っている方も中にはいます。そのときはパートナーの幸せを考え「適材適所」の形を取りましょう。
主夫のメリット・デメリット
主夫のデメリット
主夫をしていて離婚になったとき
例えば、結婚生活20年間を専業主夫として家事をしてきたとしましょう。いきなり離婚をすることになったら生活していけなくなってしまいますよね。死活問題です。
「再就職しないと!」なんて状況にならないとも限りません。20年もの期間を専業主夫でやってきた人間をすぐに雇ってくれる職場は少ないでしょう。可能であれな専業主夫ではなく兼業主夫として「主夫」をすることをおすすめします。
世間の目が冷たい
確かに主夫は増えてきていますが、世間一般的には男性は外で働き、女性は家を守るという考えが定着してしまっています。
そのため、男性が家事や育児をして女性は夜まで働くということに違和感を感じる方が多く、「妻を働かせている」というマイナスなイメージで見られがちなのが現状です。
こういった世間体が悪いことは特に子供がいる家庭では大きなデメリットですよね。
両親に反対される
妻の両親から「自分の娘だけを働かせるなんてけしからん!」と言われるのが普通です。
両親から納得してもらうことは難しいことだと思います。しかし、夫婦が納得して「適材適所」で役割を分担しているのであれば問題ないでしょう。文句を言われ続けるかもしれませんが、覚悟を決めてしっかりと向き合っていきましょう。
主夫のメリット
子育てを思う存分できる
男性の会社員の人にとっては子供と接する時間はとても貴重な時間です。休みの日くらいしか子供にかまってあげられない人も多いでしょう。
「主夫」であれば思う存分子供と向き合うことができます。そして、育児の大変さを知ることができるでしょう。
お互いの大変なところを理解することができる
女性が家事や子育てを行うこと、男性が社会に出て働くこと、お互いの大変さを知るきっかけになります。
男性が「主夫」をすることで「こんなに大変な家事や育児を毎日してくれていたのか」と理解することができます。逆に女性は働くことのストレスを理解してくれます。
大変なところを理解しあうことで夫婦間で思いやりのある行動ができるようになるでしょう。
まとめ「兼業主夫がおすすめ」
「主夫」をしている人の大半が「専業主夫」ではなく「兼業主夫」です。在宅ワークをしていたりパートとして働きにでたりと様々です。
夫婦2人が働いていることで奥さんが体調を崩して仕事ができなくなったとき、もしくはリストラになったときに「収入がなくなる」といった心配がなくなります。
もし旦那さんが専業主夫をしていたら、奥さんは仕事を辞めたくてもやめれなくなってしまいます。そういった悩みを解消してあげることも旦那さんにとっても大きなメリットになります。
「主夫」をやることになっても「専業主夫」ではなく「兼業主夫」として働いて奥さんの負担を減らしてあげることをおすすめします。