電車の中などトイレのないところに長時間いられない、プレゼンや重要な場面などで緊張してお腹が痛くなったという経験はありませんか?
そのような症状が慢性化した状態が過敏性腸症候群といいます。
過敏性腸症候群になると、ちょっとしたことですぐにお腹が痛くなったり、下痢や便秘になりやすくなってしまいます。
また人によっては、ガスが出やすくなったり、お腹の音が鳴りやすくなります。
私自身、小学生のころからずっと過敏性腸症候群に悩まされてきました。
腸は第二の脳
大脳と同じくらいの神経細胞が集まっています。
しかも、脳にはできない“ある判断”をおこなうことができます。
「食べ物が安全かどうか」の判断をおこなうことです。
脳が「美味しそう」と思って口に入れたものが、もしも体に悪かった場合、腸が身体にいらないものだと判断して、外へ排泄してくれます。
そして脳の監視がなくても機能できる唯一の臓器でもあります。
腸は脳に感情のサインを送る
腸には迷走神経という、厄介な神経が埋め込まれています。
痛みやストレスなどが原因で迷走神経が刺激されると、迷走神経が過剰に反応してしまい、心拍数や血圧の低下、脳貧血による失神などの原因になります。
研究では、その繊維の最大90パーセントまでが腸から脳へと情報を送っているということが明らかとなっています。
言い換えると、脳は腸からの信号を感情として解釈しています。
過敏性腸症候群は検査では分からない!
消化器内科を受診する患者の約半数が、過敏性腸症候群だといいます。レントゲンや内視鏡、便の検査をしてみても、何の異常も見られないのに、症状だけが続きます。
過敏性腸症候群かどうかの診断基準としては、先程も説明したとおり、検査によって異常が認められるかどうか、です。
もし、検査をしても異常がなければ、過敏性腸症候群を疑います。
他には過敏性腸症候群は検査では異常が見られないので、患者の自覚症状で診断る方法があります。
過敏性腸症候群の症状
過敏性腸症候群の症状は、下痢型、便秘型、下痢と便秘を交互に繰り返す交替型に大きく分けられます。
20代男性に多くみられるのは下痢型です。通勤電車等で下痢なった経験があると次以降にもその不安を感じストレスになり、乗るたびに下痢が起こりやすくなります。他にも大事なプレゼンなど緊張がストレスになり下痢になってしまうという場合もあります。
逆に女性に多くみられるのは便秘型です。ストレスを感じた時に腸管がけいれんを起こし、便が停滞してしまいます。そうなると、便から水分が奪われ、固くなった便はコロコロとした形になり、更に便が停滞する要因になります。
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引用元 セルフドクターネット
治し方や対策!
整腸剤などで腸の調子を整える
過敏性大腸症候群の場合は、下痢や便秘で腸が付かれていることも多いです。ですから、整腸剤や便秘薬でまずは腸の調子を整える治療をしていくことが一般的でしょう。
また、整腸剤や便秘薬を処方されると、「これでつらい症状から解放される」とほっとする方もいると思います。
心療内科などに相談する
心療内科では、まず専門的なカウンセリングを受けられるし、下痢止めや腸のケイレンを止める薬など、対症療法的な薬だけでなく、必要ならば抗不安薬、抗うつ薬を処方して、精神的な苦痛を和らげる方法も一緒に考えてくれる。
食生活に気を配る
「下痢型」の人は、香辛料、冷たい食べ物や脂っこいものを控えるようにします。
またアルコールを摂りすぎると、下痢がひどくなることがあります。
「便秘型」の人は、香辛料など刺激の強い食品は避け、水分や食物線維を多く摂るようにしましょう。
また、ストレスがたまると暴飲暴食してしまう方は、その習慣をやめてください。
過敏性腸症候群の症状改善には、腸内細菌バランスの改善も有効です。
腸内細菌バランスの改善のために、ヨーグルトや乳酸菌飲料、オリゴ糖や食物繊維を意識して摂取するようにしましょう。
最後に
私は現在も過敏性腸症候群で普段から嫌なことがあったり、緊張することがあるといつも腹痛(下痢)に襲われます。それが移動中だったり仕事中だったりと、いつお腹を壊して下痢になるかわかりません。
だから私はいつも整腸剤等を常に持ち歩くようにしています。ただそれは一時的なものでしかなく根本的な改善にはなっていません。ですから私は食事療法や心療内科に相談したりと自分自身の症状と向き合いながら徐々に改善させていく必要があると思います。